Another Inworld
09:50 投稿先 Column 投稿者 Sincrea Slade

エレクトロニックアーツ社からSims3がまもなく6/4にリリースされる。
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この全世界で類型9800万本売れたゲームのことを軽く触れておく。
SimsはあのSIMCITYで有名なゲームデザイナー、ウィル・ライトによる作品だ。シムシティから始まった彼の作品は、人間の生活もシミュレーションゲームにしてしまった。Sims(日本ではシムピープル)は2Dで描かれた世界からのスタートだったが2004年にSims2がリリースされ、初の完全な3DグラフィックでのSIMシリーズとしてリリースされた。
GRIDINSIDEでなぜこのタイトルを取り上げるかというと、実はセカンドライフにものすごく似ているからであり、セカンドライフ以前のメタバーズだったことを書き留めておきたかったからだ。
筆者もSims2を持っているが最近はほとんどプレイしていない。拡張パックを集めすぎて、再インストールするのに10枚以上のディスクを交換しなければならないのはかなりハードルが高い作業だからだ。
似ている点、似ていない点
Sims2とSLが似ていない点は以下の通りだ。
- そもそもオンラインではない。
- キャラクターは出産もできるし、年老いて死ぬことができる
- 武器はない
おおまかに言うとこれくらいだ。Sims2では舞台は家の中限定だったが、Sims3では町を歩いたり隣人の家に訪問できたりする。もちろんキスができたり、ダンスが踊れるのは一緒だ。
言いたいのはここじゃない、ここまでは前置きだ。SimsシリーズとSLでもっとも注目すべき共通点は、ユーザー活動が活発なことだ。
こちらのサイトは通称TSR、The Sims Resourceというサイトだ。このサイトはXStreetのように世界中のユーザーの自作アイテムが集まっている。もちろん公式にもSimExchangeというアイテム交換システムがあるのだが、ユーザーレベルでのサイトのほうが洗練されていてシステムも内容もCOOLだ。
ならぶアイテムは、衣服のテクスチャーデータ、スキン、家、乗り物など、LSLのようなものはないが直接プログラムを加えて本来の製品だけでは味わえない効果を出すものも少なくない。
メーカーは服の作り方だけは教えたが、3Dモデルを製作し、それをSims内にもっていく方法やゲームの仕様から外れるアイテムなどはユーザーが独自に解析したものである。筆者もMODツールの製作に関わっていた時期がある。アメリカの開発本隊から情報を得て日本語版ファイルの製作の一部を行っていたが、やりとりはLiveメッセンジャーで行っていた。
そしてSLではリンデン$を使って経済活動が行われているが、こちらはPayPalなどを使って直接販売しているのがほとんどだ。もちろんフリービーが用意されているのもSLと似ていて、有名サイト(というかブランド)からフリービーが出たという情報はコミュニティをおおいに賑わせた。
これは筆者の勝手な予想だが、Sims2を以前プレイしていたSLユーザーはかなり多いのではないだろうか?
筆者がSLを始めて間もない頃、フリーのテクスチャーの中に、Sims2の初期状態で所持しているテクスチャーを何度も見かけたのだ。家の壁や床に使うSims2のテクスチャーはBMPファイルなのでそのままSLにも流用できてしまうし、何よりも親和性はかなり高かっただろう。(解像度で考えると、使い物にはならないのだが、2007年あたりでは128x128以下のテクスチャーも珍しくはなかった)
SLに似ていて非なるもの
Sims2が大成功したタイトルと冒頭に描いたが、実はそのひとつ前のタイトルはひどいものだった。ゲームとして酷かったのではない(日本人のファンからは酷い!と言われていたが)結果、黒歴史になってしまったのだ。
SimsOnline、Sims1のオンライン版である。
オンラインのユーザーは自分の家を立てて、他のユーザーを招き入れたり、一緒に同じ時間を過ごしたりというSimsシリーズのある意味牧歌的な楽しみ方をそのままオンラインで展開した感じだ。ゲーム内のパラメータを上げるとシムオリオン(通貨)を稼ぐことができ、一番多くフレンドを獲得したユーザーは街(=サーバ)で一番の人気者になるというサービスだ。
これがリリースされたのは2002年のこと。
不法行為を誘発する『シムズオンライン』の仮想空間:from WiredVision
平和なはずのSimsOnlineだったが、詐欺やハッキング以外でのこのような行為がかなり目立っていたようだ。取材不足で申し訳ないが婦女暴行にあたるような行為まであったらしく混乱を極めていたようだ。シムズオンラインの中でのギャングと自警団の争いが水面下で、あるいは表立って行われていたようだ。
しかしこのシムズオンラインから学べる部分は多い。
ペンシルベニア州ハリスバーグの郵便局員、ホリー・シェーブノックさんは「ただのゲームに過ぎないが、あのちっぽけなアニメ画像を動かしているのは生身の人間だ」と語る。
このインタビューの言葉はまさに当マガジンのキャッチフレーズに極めて近いものがある。
さて、実はこのサービスなのだが、去年の8月まで実は続いていたのだ。2008年2月にシムズオンラインはサービスを終え、EA-Landと名前を変えて続投したのだが半年で終了。これはおそらくセカンドライフやThereの影響だろう。2002年から基本システムを変えずに続けてこれたのはある意味重要な実績であると思う。
とりあえずはSIMシリーズのファンとして、オフラインシミュレータであるSims3のリリースは楽しみだ。
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